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2013年6月11日火曜日

更生(洗い) 桐タンス 前編

こんにちは。

今日は古い家具の修理のご案内いたします。
私共は良い物を末永く使っていただきたいという想いから
家具の修理にも力を入れております。
今回ご紹介させていただくのは私共、宮崎が30~40年程前に
製作いたしました桐とチークの飾棚です。
大切にお使いいただいていましたので大きな傷みは
ないのですが、経年でチーク部の塗装の劣化や全体の小キズ、
桐部分の変色やシミなどがありましたので
お客様より綺麗にしたいとお預かりいたしました。

作業工程としましては
桐部分→洗いをかけそのあと補修、砥の粉仕上げ
チーク部分→洗いをかけ再塗装
金具→磨きをかけメッキ仕上げ


宮崎製の北欧型という飾棚です。
特徴ある金具と華奢な柱と天板で構成された
おもしろい意匠です。



 天板部分です。塗装が弱り、少し色が白くぼやけたようになっています。小キズもところどころにあります。


 桐の扉部分です。トノ粉仕上げをしていますので、水気がつくと染みになってしまいます。



 このように木部と金具にキズが付かないよう一つづつ、丁寧に取手を外していきます。



引き出し部分は良く見ると水気のための染みや汚れがついています。


 取手や丁番を全て取り外した状態です。



バラバラにした引出しや本体の桐の部分を熱湯をかけてタワシでこすり、丁寧に汚れを取っていきます。職人にとって夏場は大変な重労働ですが、タンスを綺麗にする為には欠かせない作業です。


洗い終わって数日乾燥させ、ヤスリやカンナをかけるとこのように綺麗になります。
まだ塗装(砥の粉仕上げ)をしていない状態です。



 これから工場でこの天板を洗って(薬品を使って)古い塗装を剥がし、ウレタン塗装をかけます。


続きは後編(クリックして下さい)でご紹介させていただきます。



お問い合わせ先
株式会社 宮 崎
担当 有瀬(アルセ)  
TEL:075-231-6337
FAX:075-231-1230 
E-mail:
kyouto-ebisugawa@miyazakikagu.com
ホームページ:http://www.miyazakikagu.com
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